GX-77M
せっかくサウンドカードを ONKYO「SE-200PCI」にしたのだからスピーカーも替えなくちゃと思いつつ3ヶ月あまり。ディスプレイの買い替えに合わせてスピーカーも新調した。購入したのは同じ ONKYO の「GX-77M」。エージングを兼ねてCDをかけまくった中から「GX-77M」に向きそうなものを選んで感想を書いてみた。言うまでもないが、筆者はオーディオの専門家ではないし、他のスピーカーと比較したわけでもない。あくまで素人の感想として読んでいただきたい。ちなみに光学ドライブは PIONEER「DVR-A12J」である。
- 大西順子『Piano Quintet Suite』
somethin'else TOCJ-5576
- 1995年発表。こういう少人数編成のジャズは「GX-77M」の得意分野かもしれない。定位の良さと音色の艶やかさが相まって、作品の魅力をよく引き出してくれる。
- 村田陽一ソリッドブラス『Double Edge』
JVC VICJ-227
- 1996年発表。アナ→デジ変換に“20bit K2 スーパー・コーディング”を使用しており、16bit CD で 20bit に迫る高音質化を実現している。通常の CD と比べると音のエネルギーが違うことがポータブルCDプレイヤーとイヤホンの組み合わせでも分かるほどで、「GX-77M」でも音の迫力がビシビシと感じられる。バスドラ、バリサク、チューバなど低音域の再生も良好。聴きどころのひとつ「Freedom Jazz Dance 〜 Manteca」における Eric Miyashiro と西村浩二によるトランペットのツイン・ソロも気持ちよく吹き上がっていく。
- PYRAMID『以心伝心』
Videoarts VACM-1288
- 2006年発表。異なる曲で同じフレーズが出てきたりして、肩の力を抜きながら楽しめる作品だ。聴きどころは何といっても「Tornado」。最後は Herb Alpert「Rise」のカバーで、哀愁たっぷりの余韻で締めくくる。小さな音の揺らぎまで再現され、凝った音作りをしているのがよく分かる。
- John McLaughlin, Al DiMeola, Paco De Lucia『Passion, Grace & Fire』
Sony SRCS-7024
- 1983年発表(今回聴いたのは1991年発売のリマスタリングCD)。3人の名手によるギター競演は左右と中央にチャンネルを分けて録音されていて、イヤホンでも楽しめるが、やはりスピーカーでは格別である。ギターの艶やかな音色、床を踏み鳴らす音のパンチ力。「GX-77M」向きの1枚だ。
- QUARTETO EM CY『サンバ・カンソンのアンソロジー』
Bomba BOM516
- ブラジル音楽界に大きな足跡を残した作曲家20名の作品を集めた意欲作。今回聴いたのは1975年と1976年に発表された Vol.1 と Vol.2 をCD1枚にまとめた日本盤で、名曲の数々を極上の女声コーラスで堪能できる。「GX-77M」の定位の良さが遺憾なく発揮され、4人が眼前に立っているかのようだ。
- 八神純子『素顔の私』NEC Avenue N24C-37(残念ながら廃盤)
- 1979年発表(今回聴いたのは1989年発売の復刻版CD)。そういえば生まれて初めて買ったレコードは「ポーラースター」だったっけ。よく伸びて透き通る歌声は今聴いても素晴らしく、バックの演奏も表情豊か。考えてみれば、携帯音楽プレーヤーが普及していなかった時代にはスピーカーで聴くことを前提にした音作りだったわけで、「GX-77M」で聴くなら今の J-POP より昔の作品の方がいいのかもしれない。
デスクトップでどこまで鳴るかと思ったが、なかなかのものだ。よく「今まで聞こえなかった音が聞こえる」と言うが、まさにそんな感じ。特にアナログの音は素晴らしく、これならもうコンポは要らないくらいだ。低音が物足りないという評価もネット上で目にするが、そんなことはないと思う。まぁ、これはサウンドカードとの組み合わせによるのかもしれないけれども。「SE-200PCI」との組み合わせでは低音域も十分に鳴ってくれる。もちろん“迫力ある重低音”というわけにはいかないが、デスクトップにそれを求めるのもどうかと思うし、オプションのサブウーファーは不要だろう。


