Vistaマシン製作(9) 総括と今後の課題

前回の記事「Feature Tool による HDD 静音化」までで、新しい PC の組み立ては一段落。最後に総括と今後の課題をまとめて、この連載を締めくくるとしよう。

古い PC 新しい PC
組み立て時期 2003年6月 2007年5月
ケース Justy CI5919IV Antec P182
マザーボード GIGABYTE
GA-8IPE1000 Pro
GIGABYTE
GA-965P-DS4 (rev.3.3)
CPU Intel Pentium4 2.4C Intel Core 2 Duo E6600
メモリ DDR PC-3200 512MB×2 DDR2 PC2-6400 1GB×2
ビデオカード SAPPHIRE
RADEON9200 ATLANTIS
SAPPHIRE
ULTIMATE ATI RADEON X1950 PRO

古い PC の先代から2代続けてマザーボードが GIGABYTE だったので今度は ASUSTek にしようかと考えていたのだが、結局また GIGABYTE になってしまった。オール固体コンデンサという耐久性重視の仕様に加えて、素っ気無いほど付属品が少ない(余計なところにコストをかけていない)ところも好印象。ASUSTek との合弁により GIGABYTE ブランドが存続したのは良かった。

それはさておき、新しい PC はさすがに速い。古い PC では起動に時間のかかっていたアプリケーションもサクサク動く。4年前のパーツと比べるのだから当然だが、前回はミドルレンジ以下のパーツで組んだのに対し今回のパーツは少し上のレンジということもあるかもしれない。

静音性の点でも満足。古い PC のケース「CI5919IV」も当時は静音性に定評のあった製品で、加えて CPU クーラーもビデオカードもファンレスにしたので、その前が爆音 PC だったこともあり、組み立てた時にはずいぶん静かになったと思ったものだが、今回はさらに静かになった。外が静かな夜にはさすがに音が聞き取れるが、昼間は暗騒音にかき消されて分からないほどだ。

Windows Vista については、やはり Aero に尽きる。フリップ3Dは面白いだけのギミックだが、Glass の美しさには Vista にするだけの価値がある。逆に、そこに価値が見出せなければ慌てて Vista にする必要もないわけだが…。なお、新フォントのメイリオは今ひとつで、すぐに MS Pゴシックに戻してしまった。

総じて満足のいく結果となったが、課題も残っている。目下のところ気になっているのは以下の3つ。

CPU 温度
「EasyTune」でも「CoreTemp」でもアイドル時で50〜55℃。危険なほど高いわけではないが、やはり高すぎるように思える。CPU クーラーの取り付けが悪いのだろうか。夏を前にCPU クーラーの新製品もいろいろ出てきているし、いっそ付け換えようか。(ちなみに古い PC はファンレスにもかかわらず30℃台)
2007年6月24日追記:実は CPU クーラーの取り付けが悪かったことが判明。トラックバック参照。
ディスプレイ
現在使用中の CRT ディスプレイ「FlexScan E67T」は、さすがに古くなって、この前の冬には度々チラつきが出るようになった。暖かくなってからチラつきは殆ど出なくなったが、そろそろ買い換えを考えなければなるまい。
PC スピーカー
現在使用しているのは、1998年9月に購入した Panasonic「EAB-MPC57USB」。決して安物ではないが、「SE-200PCI」に繋ぐスピーカーとしては力不足であるのは否めない。「SE-200PCI」からミニコンポに出力することも考えたが、部屋のレイアウトの関係で難しい。というわけで、PC スピーカーの買い換えを検討中。

PC を新しくすれば、それはそれで新たな悩みが出てくるのである。

tag : Vista

Vistaマシン製作(8) Feature Tool による HDD 静音化

前回の記事「ギガビットハブの導入」までで、新しい PC の稼働環境は一通り整備されたことになる。しかし、HDD 「HDT725032VLA360」が時折カリカリと音を立てるのが気になり、「Feature Tool」による HDD 静音化を試みた。

「Feature Tool」というのは、「HDT725032VLA360」の発売元である HGST (Hitachi Global Storage Technologies) が提供しているツールで、静音化をはじめ HDD に関するさまざまな設定ができる。FDD か CD から起動するようになっており、今回の新しい PC には FDD ドライブがないので、CD ブート版をダウンロードして使用した。

ところが、何度やっても接続デバイスの認識に失敗してエラーになるし、その後は Windoes Vista が正常に起動できなくなってしまう。途方に暮れていたところ、Ver.2.05 のバグらしいという情報を“2ちゃんねる”の HGST スレで発見。その書き込みにあった通り、Ver.2.04 だと問題なく動作した。というわけで、CD ブート版は Ver.2.04 の使用をお勧めする。HGST のダウンロードページには Ver.2.05 のリンクしかないが、ファイルがサーバ上に残っているのでリンク先を変更すれば Ver.2.04 のダウンロードが可能だ。

「Feature Tool」で静音モードに設定したら、耳障りなカリカリという音がまったく聞こえなくなった。PC の動作も特に遅くなったようには感じない。これは試してみるべきだろう。

(続く…)

tag : Vista

Vistaマシン製作(7) ギガビットハブの導入

KVM の導入で2台の PC を操作する環境は整ったが、もうひとつ問題があった。ハブの口が足りないのだ。

赤翡翠亭には PC の他に LAN 接続型 HDD 「TeraStation」2台とメディアプレイヤー1台があり、ルータ「NetGenesis SuperOPT100」のポート4つは既に埋まっていた。「SuperOPT100」の WAN 側にある“ひかりone”用ルータのポートが空いているが、「SuperOPT100」でパケットフィルタリングを行なっているので、やはり全ての機器を「SuperOPT100」配下に置きたい。というわけで、この機会にギガビットハブを導入することにした。

設置場所の都合で縦置きにしたかったので、アイ・オー・データ機器の「ETG2-SH8BK」を購入。驚いたのは、その大きさ(小ささ)。他のネットワーク機器と並べると、ひときわ小さい。下の写真は、左より、“ひかりone”用モデム、“ひかりone”用ルータ、SuperOPT100、ETG2-SH8BK、TeraStation(HD-H1.0TGL/R5)。ギガビット接続になったので、「HD-H1.0TGL/R5」の“LINK/ACT”が青く点灯するようになっている。

赤翡翠亭のネットワーク機器

さて、「SuperOPT100」のハブは 100BASE/T なので、ギガビット接続でどのくらい速度が向上するか測定してみた。まず、旧 PC と「HD-H1.0TGL/R5」の間で 1,865,400KB の動画ファイルをコピー。

SuperOPT100 接続(100BASE/T)ETG2-SH8BK 接続(1000BASE/T)
6分19秒5分50秒

他の条件が同じなので、約30秒の速度向上はギガビット接続の効果と考えていいだろう。

次に、先程と同じファイルを旧 PC (100BASE/T) と新 PC (1000BASE/T) からそれぞれギガビット接続で「HD-H1.0TGL/R5」にコピー。

旧 PC (100BASE/T)新 PC (1000BASE/T)
5分50秒4分00秒

こちらは CPU が違うこともあって、大きく速度が向上する結果となった。

(続く…)

tag : Vista

Vistaマシン製作(6) KVM スイッチの導入

WindowsXP 環境の古い PC も当面は現役続行と決めたため、Windows Vista 環境の新しい PC と合わせて2台同時に使用することになった。新しい PC への移行が一段落すれば古い PC は主に TV 録画用となるため毎日起動することはなくなる予定だが、起動する度にディスプレイとキーボードとマウスを繋ぎ直すのは面倒なので、切替機を使うことにした。最近では KVM スイッチ (Keyboard, Video, Mouse switch) と呼ぶのが一般的らしい。

KVM スイッチは各社から様々な製品が出ているが、DVI 接続のものは種類が少なく価格も高めだ。しばらく CRT ディスプレイを使うことにしたのが、この点では吉と出た。キーボードとマウスが PS/2 接続であるのに加えて音声も一緒に切り替えられるケーブルタイプの製品という条件で探した結果、コレガの「CG-PC2KVMAS」に決定。

KVM スイッチを使うのは初めてだったが、使ってみるとこれは便利だ。切り替える時には一瞬画面が真っ暗になるが、1秒程度なので気になるほどではない。もちろん OS が違ってもまったく問題はない。PC 側の設定は一切不要で、繋ぐだけで使える。値段も手頃でオススメだ。

(続く…)

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Vistaマシン製作(5) Vista に見捨てられた物たち

Windows Vista のインストールは無事に終了したが、これまで使っていたハードウェアの中には Windows Vista に対応していないものがある。前回の組立時に流用した光学ドライブはさすがに古くなったため新調することに決めていたが、機能的に問題ないにもかかわらず Vista に対応していないために流用を断念したものもある。Vista でも使えたものも含め、引っかかったのは以下の3つ。

LAN接続型ハードディスク(BUFFALO「TeraStation HD-H1.0TGL/R5」)
もちろん単体としては動作するが、添付ソフトが Vista 非対応であるとバッファローのWebサイトで明記されている。しかし、「TS-HTGL/R5」シリーズ用のユーティリティソフト「TeraNavigator for TS-HTGL/R5」の最新版が Vista に対応しており、「HD-HTGL/R5」シリーズも認識してくれるため、これでドライブを割り当てればよい。Vista でも問題なく使用できた。
テレビチューナーボード(Canopus「MTVX2005」)
Windows Vista ではビデオの描画方法が大きく変わったため、このジャンルは泣き所となっている。カノープスの製品はオーバーレイ方式を採用しており Aero との共存は望むべくもなかったが、そもそも製品そのものが Vista に対応できなかったようで、同社 Web サイトの“Windows Vista への対応状況”で、MTVX シリーズについては Windows Vista への対応を断念すると発表されてしまった。
USB 接続型カードリーダ(富士フイルム「DPC-R1」)
デジタルカメラ「FinePix」で使用するxD-ピクチャーカードを読み込むために購入。今でこそ専用ドライバ不要のxD-ピクチャーカード対応リーダは数多く発売されているが、xD-ピクチャーカード登場当時はこれくらいしかなかった。同社 Web サイトの“Windows Vista 対応製品互換性情報”で非対応とされている。

テレビチューナーボードについてはアイ・オー・データ機器の Vista 対応製品を買うことも考えたが、毎日使うものでもないし、しばらく WindowsXP 環境を残しておいても損はないだろうということで、当面は旧機で使用することにした。カードリーダ「DPC-R1」もそのまま使えるし。

というわけで、古い PC も現役続行と相成った。

(続く…)

tag : Vista

Vistaマシン製作(4) Windows のインストールと初期設定

最小構成でPCを組み上げたところで、Windows Vista をインストールする。当然のことながらクリーンインストールだ。DVD を入れると自動的にインストールが始まるが、Vista のバックグラウンド画面が表示されてから、言語とキーボードを選択するためのダイアログが現れるまで、ずいぶん待たされる。何の反応もないのでトラブル発生かと心配になるほどだ。しかし、さらに進んでプロダクトキー入力とインストール先の指定を終えると、その先はインストール後の再起動まで手を触れる必要がない。かつては OS のインストールといえば面倒な作業だったが、あまりに手間がかからないので拍子抜けしてしまう。

インストールが済んだら、もちろんそのままでも Windows Vista が使えるが、より快適に使うために BIOS の設定を変更する。以下の項目だけでも変えておこう。

ドライブの起動順位
最初に HDD から起動するように設定。
HDD の動作モード
せっかく SATA の HDD を繋いでいるのだから、AHCI にしておく。
スリープモード
初期状態では“S1”になっているので“S3”に変更。
フルスクリーンロゴの表示
初期状態では表示するようになっているが、鬱陶しいので非表示に変更。これは好みの問題なのでどちらでも。

Vista のインストールが済んだら、後回しにしていたサウンドカードを取り付ける。また、ビデオカード「SAPPHIRE ULTIMATE ATI RADEON X1950 PRO (PCIExp 256MB)」は Vista 標準のドライバでは十分に能力を発揮できないので、専用のドライバをダウンロードしてインストールしておく。ハードウェアに関してはひとまずこれでOKだ。

なお、新しい PC では最初にセキュリティ環境を整える必要があるので、先ずウィルス対策ソフトをインストールする。マザーボードに付属している統合セキュリティ製品を利用してもいいのだが、年によって出来不出来があったり誤検知したりするので、私の場合は、ウイルス検出に特化した「NOD32」を使用している。一緒に使っているファイアーウォール「Kerio Personal Firewall」(現 Sunbelt Personal Firewall)は Vista 未対応のため、とりあえず Vista のファイアーウォール機能で代替。ルータでパケットフィルタリングを行なっているし、まず問題ないはずだ。

(続く…)

tag : Vista

Vistaマシン製作(3) 各パーツをケースへ取り付け

P182マザーボードトレイ裏面

マザーボードにCPU とメモリを取り付けたら、ケースにパーツを取り付けていく。まずは電源。通常のケースでは電源は最上部に位置するが、「Antec P182」はケース内を上下に隔離したデュアルチェンバー構造で、電源は最下部に位置する。マザーボードと電源を独立させて排熱ゾーンを分離し、より効果的なエアフローを実現するというのがウリだ。電源の前にファンがあるため前後に長い電源では取り付けが困難と言われるが、今回使用した電源「Seasonic M12 SS-700HM」では全く問題はなかった。

なお、「Antec P182」ではマザーボードトレイ裏面とケース側板との間に設けられた隙間に電源ケーブルを通すことによって、マザーボードの上を電源ケーブルが這い回ることを防ぐことができる(写真右)。しかし、今回使用したマザーボード「GIGABYTE GA-965P-DS4 Rev.3.3」では、ATX12V の電源ケーブルの長さが足らず、マザーボードトレイ裏面を通すことはできなかった。仕方がないので ATX12V の電源ケーブルは表側を通すことに。まぁ、エアフローには大きな影響はないだろう。ATX12V のコネクタ(“田”の字のコネクタ)が端に近いマザーボード(「ASUSTEK P5B」など)なら大丈夫かもしれない。

電源とマザーボードをケースに取り付けたら、各種ケーブルの配線。LEDなど極性を間違えると点灯しないので気を使う。「Antec P182」ではケース内部の仕切り板とマザーボードのジャンパビンが隣接するため苦労した。

P182に各種パーツを取り付けたところ

電源関連の配線を終えたら、光学ドライブと HDD の取り付け。「Antec P182」の5インチベイはレール方式で、ミリネジとインチネジを間違えなければ簡単である。HDD ケージは上下1つずつあり、取扱説明書では下段の使用を勧めているが、下段は後で HDD を増設する時に使う予定なので、今回は上段を使用。なお、「GIGABYTE GA-965P-DS4 Rev.3.3」では SATA コネクタが8つあるが、ICH8R の配下にあるのはオレンジ色の6つで、紫色の残り2つは GIGABYTE SATA2 の配下となる。RAID を組む時などは注意が必要だが、今回は1台だけなので素直にオレンジ色のゼロ番に接続。

最後に、マザーボード上のスロットにビデオカードを挿す。一気に全てのカードを挿したくなるが、万一トラブルが発生したときに原因の切り分けがしやすいように、OS のインストールに必要のないサウンドカードは後回しにする。左の写真は最小構成でパーツを取り付けたところ。右下にごちゃごちゃとケーブルが固まっているが、エアフローにはほとんど影響がない。

(続く…)

tag : Vista

Vistaマシン製作(2) CPUとメモリの取り付け

SunTrust Naginata

パーツが揃ったところで、いよいよ組み立てに取り掛かる。

マザーボードをケースに取り付ける前に、CPU とメモリをマザーボードに取り付ける。CPU が Core2Duo ということで、今回用意したマザーボードは LGA775 の「GA-965P-DS4」。CPU はレバーで装着する方式で簡単だ。CPUクーラーはリテール品ではなく、サントラストの「NAGINATA (薙刀)」を使用。「GA-965P-DS4」にはトップフロー方式の方が良いかと思ったが、値段も手頃だし、CPUクーラーWikiで「GA-965P-DS4」での使用例があったので買ってみた。クリップをリテンションに引っ掛ける際にヒートパイプにぶつかるが、干渉するというほどではなく、無事装着。

メモリの取り付けは挿すだけなので、CPUクーラーの取り付けより簡単だ。スロットを間違えるとデュアルチャンネルで動作しないが、4本のスロットは2本ずつ色分けしてあり、同じ色のスロットに挿せばよろしい。

(続く…)

UMAX Pulsar DCDDR2-2GB-800 (DDR2 PC2-6400 1GBx2)

tag : Vista

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