北京五輪女子サッカー3位決定戦 日本 0 - 2 ドイツ

スコアを見れば完敗だが、惜敗といえる内容。特に前半30分頃までは相手を圧倒していただけに、この時間帯に先制できなかったことが返す返すも悔やまれる。それがドイツの底力だったとも言えるのだが。

実際、2点くらい入ってもおかしくなかったのだ。選手達も手応えを感じたのではないだろうか。途中からやや強引な攻撃になってしまったのは残念だった。

一方的なブーイングだけではなく観客席からホイッスルを吹くなど最悪の観戦マナーの中でも最後まで集中してプレーした女子代表には心から拍手を送りたい。しかし、よくやったの一言で終わってしまっては何にもならない。さらに上を目指すためには何が必要なのか、真摯に反省する必要があるだろう。

ベテランと若手が良いバランスで融合し、史上最強とも言われた今回の女子代表。オリンピック後はベテランの何名かが引退するのではないかと思われるが、世代交代を経て、どんな姿に生まれ変わるか。注目したい。

北京五輪女子サッカー準決勝 日本 2 - 4 アメリカ

前半の立ち上がり、日本は積極的な攻撃を見せる。このときは得点にいたらず、逆にアメリカの反撃を許すが、それを凌いだ前半16分、大野の先制ゴールにつながった。これ以上ない立ち上がりといえよう。

しかし、FWロドリゲスにDFライン裏へ再三突破されているのが気になった前半41分、ロドリゲスの突破から守備を崩され同点に追いつかれる。その後もボールを支配され、44分には見事なゴールを決められ逆転されてしまう。1次リーグでの試合と同様、あんなシュートを打たれてはどうしようもないという失点で、嫌な感じで前半を終えた。

後半に入っても日本のパスは繋がらず、なかなかシュートまで持っていけない。悪いリズムの中、よく耐えていたが、25分、オライリーがクロス気味に上げたボールがそのままゴールに入ってしまう。その次の失点も含め、GKの身長が低いことが失点に繋がった形だが、それを責めるのは酷だろう。

体格で劣る日本が勝つためには、ボールコントロールで上回らなければならない。その点でノルウェー戦と中国戦は非常に良い形だったが、このゲームではむしろ相手にボールを支配され後手に回る展開だった。やはりアメリカの壁は厚かったというべきか。

それだけに、試合終了間際の得点がすごかった。既に勝負が決した時点で、精根尽き果てたようになりながら、それでも相手ゴールに迫る姿には鬼気迫るものがあった。女子代表が感動を与えてくれるのは、こういうところにあるのではなかろうか。次の3位決定戦、結果はどうあれ、きっと素晴らしいゲームを見せてくれると信じている。

北京五輪女子サッカー準々決勝 日本 2 - 0 中国

開催国相手で厳しい試合になるかと思ったが、どうしてどうして、格の違いを見せつけるような完勝。いやー、中国相手にこんな試合ができるなんて。女子代表は強くなったなぁ。

技術面での充実はもちろんのこと、最後までボールを追いかける“魂のこもったゲーム”を見せてもらいました。これまで不完全燃焼だった永里の素晴らしいゴールもあったし。

準決勝の相手はアメリカ。FWワンバックを故障で欠くとはいえ、1次リーグでは力負けしたし、強敵であることには変わりない。しかし、こちらは上り調子。期待せずにはいられない。

北京五輪女子サッカー1次リーグ 日本 5 - 1 ノルウェー

もともと男子よりも決勝トーナメント進出の可能性が高いと言われていた女子だが、初戦でニュージーランドに引き分けた時点で正直かなり苦しいと思った。第2戦でアメリカに力負けしたから尚更だ。

しかし、勝たなければ予選敗退が決まる今日の試合、女子代表は最高のゲームを見せてくれた。後半はノルウェーがバテたこともあり大量得点となったが、最後まで集中を切らさず勝ちきった内容が素晴らしかった。3位通過とはいえ、追い込まれてからの決勝トーナメント進出には胸を張ってよいと思う。

準々決勝の相手は中国。開催国だし、6月のアジアカップでは敗れている。厳しい状況だが、魂のこもったゲームを期待したい。

2010W杯アジア3次予選 日本 1 × 0 バーレーン

まぁ、なんというか、3ヶ月前の失点シーンの裏返しのような結末で、これで“おあいこ”と言うべきか。

ともに最終予選進出を決めており、消化試合ともいうべき試合。バーレーンは主力選手を招集せず、経験を積ませることを重視した布陣。日本も、警告を受けている選手を外したものの、ここで勝たねば1位通過できないという意地もあり、結果は重要ではないと言いながら勝ちたいという一戦。

試合は序盤から日本が圧倒的にボールを支配し、主力を欠くバーレーン相手ではやはり力の差は歴然と思われたが、試合開始早々のPKを外してからは雲行きが怪しくなってしまった。後半は得点の予感もせず、引き分けかと観念した試合終了直前に棚ボタの1点で薄氷を踏む思いの勝利となった。

相変わらず、引いて守る相手を崩せない。ベストメンバーではなかったとはいえ、セットプレーから得点できないと攻め手が無いという弱点を露呈し、最終予選に向けて大いに不安の残る内容だ。あっさり勝つよりは良かったのかもしれないが…。

2010W杯アジア3次予選 タイ 0 × 3 日本

グループ2では実力が最も劣ると思われるタイだが、もともと技術はしっかりしているし、7日にはアウェーのバーレーン戦で引き分けるなど、力を付けてきている。2月のホームでの試合では完勝したが、今回はアウェーということもあり、油断はできない。

前半は日本が圧倒的にボールを支配。DFラインを破る決定的な場面こそ少なかったが、苦し紛れにコーナーキックに逃げるところを2発ズドン。力の差を見せ付ける展開で、前半で勝負あり。

しかし、後半はタイの積極的な攻撃の前にタジタジととなる場面も…。それでも最後まで守備が破綻することはなく、逆に終了間際に1点を追加し3点差で快勝した。

これで最終予選進出は決定的となった。これから行なわれるバーレーンとオマーンの試合でオマーンが勝っても、日本は得失点差で大差をつけているから、最終節に勝ち点で並ばれても逆転される可能性はきわめて低い。もちろん、オマーンがバーレーンに敗れるか引き分ければ、その時点で日本の最終予選進出が決まる。果報は寝て待て、というわけでオヤスミナサイ。


【6月15日追記】

バーレーンとオマーンが引き分けたため、日本の最終予選進出が決定した。

2010W杯アジア3次予選 オマーン 1 × 1 日本

2日の試合で日本に完敗したオマーンは、ウルグアイ人のリバス監督を解任し、オマーン人のアザニ氏をコーチから監督に昇格させた。そのためだろうか。2日の試合ではラインを上げる積極的なサッカーを展開したオマーンは、引いて守ってカウンターを狙うスタイルに戻ってしまった。しかし、それこそが日本には嫌な形。オマーンの主力選手が戻ってきたこともあり、前半早々にワンチャンスを決められて先制点を許した後は、引いて守る相手をなかなか崩せない。前半終了間際の集中力を欠いた時間帯に追加点を奪われていたら危なかった。

日没後、後半に入って動きの良くなった日本は玉田が倒されて得たPKを“職人”遠藤が落ち着いて決めて追いつく。その後の日本ペースの時間帯に追加点を奪えなかったのは痛いが、PKのピンチも楢崎のセーブで乗り切り、同点で試合を終えた。先制を許したことや、優勢に試合を進めながらPKの得点のみに終わったことなど、相変わらずの課題も残ったが、厳しい環境下のアウェーでの試合を引き分けに持ち込み、当面のライバルに対して勝ち点3の差を維持したことは大きい。得失点差で大きく上回る日本は、次のタイ戦で勝てば最終節を待たずに最終予選進出をほぼ手中にできるのだ。

それにしても、酷暑の中、わざわざ日没前から試合をやるとは。なんでも、放映権を持つ日本のテレビ局の都合で、当初の試合開始時刻が1時間早まったらしい。それが事実なら、なんと嘆かわしいことか。自国の代表に余計な負担をかけるような真似はやめてほしいものだ。もっとも、酷暑の試合で先にバテていたのはオマーンの選手達だったけれども。

2010W杯アジア3次予選 日本 3 × 0 オマーン

快勝だ。

関東甲信越地方の梅雨入りが発表された今日、日産スタジアムの試合はまたも雨かと思われたが、後半途中まで雨は降らず、上々のコンディション。最後はしっかり降られたが…。

オマーンはアジアでは3番手グループで過去の対戦で負けたことはないとはいえ、勝った試合も辛勝だし、次の試合が同じオマーン相手のアウェー戦であることを考えると、絶対に落とせない試合。ホームでの試合ということもあり、是非とも勝ち点3が欲しいところだ。

ベタ引きで来るかと思われたオマーンは、予想に反しラインを上げてきた。その志の高さは賞賛されるべきだが、日本にとっては吉と出た。オマーンの主力選手が出場停止になったこともあり、試合は終始日本ペース。ゴールを脅かされることは最後まで無かった。

課題だった攻撃面も及第点。流れの中での得点も含め、オマーンを翻弄していた。特に3点目は左サイドの長友から出たボールがラインを割らずに松井から中村に渡ったもので、素晴らしいの一言。

このところ精彩を欠いた日本代表だが、6月の正念場を迎え、久しぶりにスカッとした試合を見せてくれた。このまま最終予選まで突っ走ってもらいたいものだ。

2010W杯アジア3次予選 バーレーン 1 × 0 日本

いかにも「らしい」失点というか。

変なボールの取られ方をしていないという点では危なげなかったが、攻撃面で余りに精彩を欠いたツケがきたと言うべきだろう。

この3次予選は上位2チームが最終予選に進むし、この敗戦が即予選敗退に繋がるわけではない。しかし、ハッキリと「苦手」を意識させられたことや、まるで得点の可能性を感じられなかったことなど、負け方が悪すぎる。

6月の4連戦まで、なんとも嫌な気持ちで待つことになりそうだ。

祝・なでしこ優勝

なんとも間抜けなタイミングのエントリだが、まだTV録画も見ていないのだから仕方ない。今大会、3試合すべて生中継だった男子代表に対し、女子代表は3試合とも深夜の録画放送。しかも緒戦の北朝鮮戦は放送時間が変更になり、最後の逆転シーンを録画し損ねた(怒)。そろそろ“放送してくれるだけでも有難い”状態は卒業したいものだが…。

それにしても、佐々木新監督のフォーメーションは大胆だ。これまでは“トップ下に澤”が不文律のようになっていたのに、MFをフラットに並べる4−4−2システムを採用。他の選手も含め、これまでとは違う起用が上手くいったようだ。

男子とは異なり世界でも東アジアのレベルが高い女子。もちろん、強豪オーストラリアの存在を忘れるわけにはいかないが、東アジア選手権の重みは男女で大きく異なる。しかも公式大会での初タイトル獲得。女子代表の頑張りにエールを送りたい。

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